電気とガスの契約
一昔前は、原子力発電所なども、順調に稼働していたので、電力供給に不安がなく、どんどん電気を使用しても大丈夫という時代がありました。
その頃は電力の一本化ということをうたい、ガス契約を廃止したご家庭には、電気料金を大幅に割り引くという制度を、ほとんどの電力会社が打ち出しました。
しかし、原子力発電所の事故があってからは状況が変わってしまいました。今まで十分な供給量を誇ってきた電力もそこが見え始めたのです。
当時は、予定停電と言って、地区ごとに区切って時間を割り振って停電をしていました。そうしないと全体に電力を供給することができなくなってしまったからです。その頃から、ガスのしようが見直されるようになり、今では電力会社もガスを販売するようになってきています。
電気の自由化・ガスの自由化がこのような複雑な環境を生み出しているのでしょうが、結局はお金を持っている企業だけが生き残れる状況になっているといえるでしょう。
とはいえ、消費者からすると、このような環境はまさに願っていることです。同じ電気やガスの使用量でも料金が安くなることで、節約効果が期待できるからです。
老後の年金なども不安が大きい中、毎月の光熱費が安く済ますことができることは、とてもうれしいことですね。